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「翠、僕のキャラを履き間違えてません?
こんなこと言わないけどなぁ」
アイツ楽しんでやがる、と不服そうに
碧が言う。
「…俺は近いと思うぞ」
『こんなに腰を自分から動かすなんて
発情期の牝猫と一緒だね、結城さん』
『ち、ちが…ッ』
「~ッ!」
昨日の夜のことを思い出して思わず頬を
熱くさせた。そんな俺に碧が近付き、小声
で囁く。
「そんなこと言う間宮様にはお仕置きが
必要ですね」
発せられた言葉に戦慄と共に甘い痺れが
はしった。
…翠より俺は酷い目にあうんじゃないか。
***
「ふんっ、もうそんな生意気な口きけない
ようにしてやるんだから!入って!」
1人の生徒の呼びかけに、倉庫の扉が開く。
ぞろぞろとガタイの良い生徒が下卑みた
笑みをしながら入ってきた。
「ちょ、い、やだ!」
そっちは愛なきゃ嫌!無理むりムリ!
そろそろ助けにきて欲しいな、兄貴!!
「うわ、やっぱ綺麗だな」
「なに?震えちゃって、可愛いねぇ」
手が服にかかる。
品のない笑い声と共にワイシャツが勢い
良く引き裂かれた。
「~ッ!」
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