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「違うって、なにが」
「…うるせえ!お前はメガネして安全な
ところで生活してればいいんだよ!!」
なにその逆ギレ。
呆然と立ち尽くす輩に、バ会長は睨みつけ
俺を抱いたまま倉庫を出る。
「ちょっと、あのままで良いの?」
「風紀がくるだろ」
あ、そう…と俺は小さく返した。
恥ずかしいんだけど、このかっこう。
「会長さぁ、兄貴のこと好きだったんじゃ
なかったっけ。いや、俺はバ会長のことが
好きなんだけど」
「…好きな場所に生意気で手がかかって
コーヒーを淹れんのが上手い奴がいたら
嫌でも好きになんだろうが!黙ってろ!」
また彼は噛み付くように返した。
俺は彼の怒鳴り声と共に言われた言葉を
咀嚼する。
嫌でも好きになるって?
…ふぅん、へぇ、あっそう。
「ん…え?会長俺のこと好きなの?」
「~ッ!!黙れって言ってんだろ、この
キモメガネ!死ね!」
今はメガネしてないけど。
やばい、会長に罵られるとかイイ。
鼻血出そう。
「も、もっと俺を蔑んで!」
ハァハァと息を荒くして言う。
「気持ち悪りぃんだよ!落とすぞ!」
「よし、どんとこい!錦鯉!」
「今でもキモイのにこんなとこに落ちたら
もっとブサイクになんだろうが!」
happy end!
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