691人が本棚に入れています
本棚に追加
ーさて、俺は可愛い子が好きだ。
男でも女でもである。
ふわふわっとして、小さくて
いつも笑顔な感じの。
「やぁ、和谷先生!
今日も可愛いですね。」
おっさんで、でかくて
カチカチのやつは大っ嫌いだ。
「ケツを触んなーッ!」
「良いじゃないか。
減るもんじゃあないだろう。」
メガネをかけていて、穏やかな笑顔が素敵
と定評のある柳田とは高校からの
腐れ縁である。
「減るわっ、アホ!」
「一昨日の夜の和谷は、素直で
可愛かったんだけどな…。」
柳田とは友人であり、ちょっとの
間違いで、セフレになった。
「うっせぇよ。」
「つれないな。」
俺が酒に飲まれてこいつの部屋に
雪崩れ込んだのが原因だった。
そん時のことはほとんど覚えてない。
しかし、それからというもの
時々部屋に誘われる。
行くのは気が向いた時だけだ。
どうせ、遊びなのだ。
生徒に手を出さないための
性欲処理の一貫なのだ。
俺はそのつもりだし
あいつもそうだろう。
-
最初のコメントを投稿しよう!