こちら、放送局2

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ー深夜の放送室。 今日は僕の担当の金曜日。 いつも通りに進行していく。 『ではでは、次のお便りでーす!』 ランダムに選ばれたメッセージがパソコン に表示された。 (えっと…なになに) 『P.N.いちごさん! 「僕には好きな人がいます。でも、その 人は人気者だし好きな人がいるようです。 僕は諦めるべきでしょうか」』 片想いの相談だ。 (わー、すっごい共感できる!) 僕もこの前までそうだったから。 『…そっかぁ。でも諦めるのは勿体ないと 思うな。自分でも思ってもみないことって 起きるんだって最近実感したんだ。だから 頑張ってみることを僕はオススメするよ!』 顔も分からない子に、心の中で僕はエール を精一杯送った。 … 「悪い、森野。遅くなった」 「いえ気にしないで下さい、…って 松崎先輩、その子…誰ですか?」 「僕は宇野光希。 よろしく、森野江くん」 まるで宣戦布告のように先輩の前に進み 出た、猫のような目が特徴的な可愛い人。 ネクタイの色が紺色だから、先輩と同い年 だということがわかる。 週に2回の松崎先輩との昼食の約束。 付き合って、まだ一ヶ月。 僕にとってものすごく大事で幸せな時間 …だったんだ。 -
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