こちら、放送局2

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「…よろしくお願いします」 決して友好的ではない挨拶。 僕と宇野先輩の間で、火花が散った。 「僕が鳴海に無理言っちゃったんだ。 だから鳴海を責めないでね?」 「悪いな、森野。光希がどうしてもって 煩くて」 「いえ…僕は全然、大丈夫です、ハハ」 (~ッ名前呼びとか羨ましい! 僕だって、"江"って呼ばれたいのに!) 付き合ってるのに、僕らはお互いのことを 苗字で呼び合っていた。 「じゃあ、飯食べようか」 「うん!」 松崎先輩の言葉で、僕らは中庭のベンチに 腰掛ける。松崎先輩を間に入れ、宇野先輩 と僕で挟んだ。 「鳴海はもうちょっと野菜食べなよ! 今度お弁当作ってきてあげるからさ」 「別にいらねぇよ」 「またそう言うこという!」 「光希だって、もっと飯食えよ。 そんなちっせぇ弁当箱じゃ死ぬぞ」 「心配してくれてるの?嬉しいなァ」 「………」 ポツーン。 なんだろう、この疎外感。 あれ?三人でご飯食べてるんだよね? …ハァ。 松崎先輩は宇野先輩につきっきりだった。 一人で黙々と箸を運び続けたおかげで 今日はご飯の減りが早い。 (もう、なんで連れてきちゃったんですか! 松崎先輩のバカ!) 僕は悔しさと哀しさで泣きそうになる。 -
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