虎視眈々

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ー… 「あ!おはよう和谷!」 「…和谷先生、だろ。」 とんでもない奴が来て一週間。 教師を呼び捨てするは 授業は受けずに、生徒会室に 入り浸って親衛隊が激化するわ。 あぁ、そして俺は彼に懐かれたらしく 会ったが最後、離してくれない。 「俺数学苦手でさぁ! 和谷…先生教、えてよ!」 「いや、今日は無理だ。」 「なんでだよっ! この間もそうだったぞ!」 あー…面倒くさい。 柳田との約束があんだよ。 黙ってろ! 「付き合ってるやついるのか?! なぁ、居るなら言えよ!」 腕を掴まれ、上目遣いで見上げられる。 思わず眉間にシワがよった。 …毎日これだ。 どんだけその言葉が 俺を抉るのかも知らないで。 もう、うんざりだった。 …こいつを振り切る為だけなら 良いだろうか。 嘘を吐いても。 一回だけだから、許せよ柳田。 -
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