こちら、放送局。3

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「…森崎くん?」 ー弁当箱を提げた宇野先輩が訝しげな顔で 僕を見ていた。 「宇野、せんぱい…」 ーーー 立ち尽くす僕から、視線がずれる。 それは後ろへと向けられた。 「後ろに居るのって、槻山くんと日野くん だよね?」 ドキッ 背中を冷や汗がたれる。 「用事って2人に会うことだったんだ。 2人とも、すっごく人気あるよね。 そんな人たちとどこで知り合ったの? 仲良さそうだけど」 森野くんて隅に置けないなぁ、なんて 冷え切った声で言う。 困った…完璧に、疑われてる。 でも、 「…う、えと…」 どこで?委員会が一緒で。 なんの委員会?放送部…ダメだ! 一発アウト!言えないよ! (どうしようどうしよう) そんな時、目の前がフッと暗くなった。 「こんにちは、宇野くん!いつも見てた けど可愛いよね~。ね、槻山」 「うん。ずっと思ってた」 先輩2人が僕を隠すように前に出てきて くれたのだ。 「そ、そんな!可愛いだなんて、」 キラキラオーラ全開の2人に、流石の宇野 先輩もたじろぐ。 -
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