I am a lazy

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「ねぇ、宮田。いいの?生徒会室に 行かなくて」 「あー…イイのイイの。どうせ誰も やってないだろうし?あ、いっちー! お菓子無くなった!」 「…つか、なんで毎回俺の部屋に集まる わけ?ウザいんだけど」 寝転がり自分の家のように寛ぐ2人に 市井(いちい)は何度目かの溜め息をつく。 「やっぱ転校生のせい?」 新たなお菓子をもきゅもきゅと 食べながら、八木(やぎ)が言った。 「副会長と双子と松木は虜になっちゃった からねェ」 「会長はどうしてる」 「知らなーい」 ゴクゴクと音を立ててとオレンジジュースを 飲み干す。 「あの会長のことだ、1人で書類まわして んじゃねぇか」 「いやいや、まさかァ…」 「宮田が行かなくなって一週間だね。 もしそうだとしたら、そろそろ倒れる頃 じゃない?」 「可哀想になぁ」 「…なんで俺を見るのよ」 白々しい2人の会話。 無言の圧力が俺にのしかかる。 「薄情なやつだな」 「いつか自分に返ってくるのにね。 あーあー。きっと宿題を見せてくれる 優しい友達もいなくなるだろうなぁ」 「痛い痛い。心が痛い」 (まったく) 「行けばいいのね、行けば…」 涙ながらに立ち上がる。 面倒なことに巻き込まれてしまいました。 -
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