I am a lazy

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重い足を引きずり生徒会室まで来た。 (書類だって一週間やってなかったから 絶対にタワーになってる) 帰りたい。だらだらしたい。 しかし戻ってもあの2人に『薄情者め』と 言われるだけなので、しょうがなく腕を 持ち上げた。 ノックをする。 「かいちょー。いますかー」 返事がない。音もしない。 (もしや誰もいない?) これなら戻っても怒られないのでは。 見えた光に、いそいそと扉を開けた。 「…うわぁぁ?」 思わず変な声が出たのは、生徒会室の 状況が想像を絶するものだったからで ありまして。 「俺の机に書類が一枚もない…」 ん、違うぞ。誰の机の上にもない。 これも違った。1人を除いて。 窓を背にした位置にあるその1人の机には 今にも崩れそうな程の書類の山が 出来ていた。 恐る恐る机に近付く。 まさか2人の言ったことが現実だったり したら。 ー『倒れる頃じゃない?』 八木の声が頭に過る。 『俺に出来ないことなんてない』 いつも気丈に偉そうに笑って言う彼は 暑苦しいほど一生懸命な人なのだ。 そのせいで俺のような人が最低のように 見えてしまう。(本当にはた迷惑である) ふと、書類が異様に床に散らばっている のを見つけた。 ー会長 -
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