I am a lazy

6/8
前へ
/310ページ
次へ
… 最後の授業を終えるチャイムが教室に鳴り 開放的な雰囲気が漂う。 「宮田!今日、市井のとこでお好み焼き パーティーするよ…ってどこ行くの?」 カバンを提げて教室から早々出ようとする 俺の背中に八木の声がかかった。 「どこって…生徒会室だけど」 ポカンとした顔の八木と市井。 「今日も行くのか?」 「またまたー。冗談でしょ?」 「…君たち昨日あんなに俺を責めたよね?」 槍が降るぞ、槍が降るぞと騒ぎ立てる2人 を横目に俺は生徒会室へと歩き出す。 (約束しちゃったし) 俺だって罪悪感は感じるのだ。 あーでもやっぱ面倒だなぁ。お好み焼き 食べたかったなぁ。 うだらうだらと歩みを進め、この廊下の 角を曲がれば生徒会室は目の前という ところで、なにやら大きな声が聞こえた。 「おい周平!なんで俺を避けてんだよ!」 あ、めんどくさ。転校生じゃん。 巻き込まれたくないから帰ろうかな。 「…仕事があるんだ、離せ」 どうやら会長は腕かどっかを掴まれている らしい。振り切れないのかね。 「周平がいっつもそう言うから、昨日 生徒会室行ってみたけどいなかったぞ! 紙がいっぱい落ちて来て大変だったん だからな!」 あれは転校生の所為だったのか。 片付けてから帰って欲しかったなァ。 お兄さん無駄に心配しちゃったよ。 -
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

691人が本棚に入れています
本棚に追加