I am a lazy

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また声をさらに大きくして、転校生は 続ける。 「お前のとこばっかに書類あったぞ! サボってたからお前のとこだけ溜まってる んだろ?親衛隊の奴らと、い、色々遊んで るって、あいつら言ってたし!」 なんとも都合の良い作り話。 副会長とかが吹き込んだんだろう。 ヒョコ、と顔を出して様子を窺うと 会長の顔が見えた。 そしたら、足が勝手に動いた。 「周平は最低、「ちょっと黙れ」」 会長の腕をつかむ転校生の指を無理矢理 こじ開ける。会長の顔が明らかに、ホッと したのがわかった。 転校生からの奪還成功。 ミッションコンプリート。 さて、生徒会室へ。 「ご、江じゃんか!お前もなんで俺に 構ってくれないんだよ。そうだ、お前は 仕事ないだろ?今日遊ぼうぜ!」 …この子ほんと見境無いな。 どうしよう。考えるのもめんどくさい。 さっさと早く話を終わらせたい。 「…あーごめん。会長と2人きりで (仕事を)やるんだ」 思いついたと出た言葉は、なんだか 下ネタになってしまった。 「ね?会長もう待てないよね」 「そうだな。早くしたいな」 肩を震わせながら会長も応じる。 カタカナ変換されたら堪らない。 良い子に誤解を与えますよ。 「じゃ、そういうことで」 顔を赤くして固まる転校生を置いて 会長の手を引っ張る。大人しく彼は 俺に引かれた。 -
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