Shall we donce?2

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「わわわわ、ごめんね! 陽介ごめんね?!」 申し訳なさと罪悪感で、俺は手を 伸ばそうか伸ばさまいか迷う。 「…かった」 彼が何か呟いた。 「なに?」 「…春樹が無事でほんと良かった」 今度は、ちゃんと聞こえたよ。 あぁ…なるほど。何回も見てきたヒーロー に助けられるヒロインたち。バカみたいに 胸をときめかせて単純だなぁ、と笑った けれど、ごめんなさい。 俺もたいがい単純でした。 俺の彼氏がこんなに格好よくて 良いんでしょうか。 淑女たちごめんよ。俺が彼を独り占めに しちゃって。もっと似合う人が居るだろう にね。ごめんよ。でももう、意地でも 離したくないんです。 … 暗い夜道を二人で歩く。 寝ている間にすっかり暗くなって しまっていた。俺、どんだけ寝てたのよ。 「あぁ、良かった。陽介は女装した俺が 好きなわけじゃないんだね。ありのままの 俺がすきなんだね。…お前、俺が言うのも なんだけど趣味おかしいぞ」 「うるせぇよ」 「…なぁ、まじで俺でいいわけ?」 「春樹、が、良い」 「お前、恥ずかしい奴だな…」 これだからイケメンは。 じゃあ、と陽介が俺に聞く。 「お前は俺のどこが好きになったんだ」 「顔」 「「………」」 end
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