691人が本棚に入れています
本棚に追加
「…都はさ、セクシーなのと
キュートなのどっちが好き?」
俺の部屋で寛いでいた
恋人が、急に言った。
「…セクシー?」
「ほう、そうなのか。」
「急になんだよ。」
意味分からんだろ。
「明日の学園祭の模擬店
暇あったら来いよ。」
「おぉ。」
ーーーーー
…結局詳しいことはなにも
教えてもらえず、確か詩呂の
クラスの出し物は喫茶店だと
いうことしか分からない。
学祭当日、校内を巡回していると
人の話し声が耳に入った。
「おい!なんか、めっちゃ
綺麗な奴がいる喫茶店が
あるらしいぜっ」
「知ってる!
めっちゃエロいんだろ?」
「あんなセクシー奴
見たことねぇよ。」
「誰だ?!」
「わかんねぇ!!」
…セクシー?
昨日聞いたばかりの単語だ。
いや、でも詩呂は
そんな目立つ顔してないし。
だがあいつのスタイルは
とてつもなくエロい。
俺だけが知ってるはず…くっ!
詩呂!
お前はなにやってるんだ!
-
最初のコメントを投稿しよう!