どっちが好きなの?

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取り敢えずダッシュで 彼のクラスへ向かう。 しかし、尋常じゃないくらい 混んでる。 列長ぇぇ!! その待ってる人の間でも その、めっちゃセクシーな奴が 話題の中心だった。 「てめぇら、ちょっとどけ。」 ドアの上に掲げられているのは 『女装喫茶~桃源郷~』 …女装喫茶、だと?! 会長の権限を使い 無理矢理教室の中に入る。 「いらっしゃいませー。」 目の前に現れたのは 妖艶な流し目 長い黒髪を垂らし ミニチャイナドレスを着て 綺麗な足を存分に露出した とてつもなく セクシーな奴だった。 「一名様ですか?」 必要以上に体を寄せ あえて、熱が篭った 掠れた声で喋っている。 口元には見慣れたホクロを 見つけた。 呆然としている俺を 大変愉快そうに見てくる そいつは、駄目押しに 「みやこさん。」と息を吐いた。 まるでベットの中である。 「~ッ!しろーーーッ!!」 いつになくサービス精神が 旺盛な彼は、残念ながら 今は公衆の面前で発揮した。 -
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