691人が本棚に入れています
本棚に追加
取り敢えずダッシュで
彼のクラスへ向かう。
しかし、尋常じゃないくらい
混んでる。
列長ぇぇ!!
その待ってる人の間でも
その、めっちゃセクシーな奴が
話題の中心だった。
「てめぇら、ちょっとどけ。」
ドアの上に掲げられているのは
『女装喫茶~桃源郷~』
…女装喫茶、だと?!
会長の権限を使い
無理矢理教室の中に入る。
「いらっしゃいませー。」
目の前に現れたのは
妖艶な流し目
長い黒髪を垂らし
ミニチャイナドレスを着て
綺麗な足を存分に露出した
とてつもなく
セクシーな奴だった。
「一名様ですか?」
必要以上に体を寄せ
あえて、熱が篭った
掠れた声で喋っている。
口元には見慣れたホクロを
見つけた。
呆然としている俺を
大変愉快そうに見てくる
そいつは、駄目押しに
「みやこさん。」と息を吐いた。
まるでベットの中である。
「~ッ!しろーーーッ!!」
いつになくサービス精神が
旺盛な彼は、残念ながら
今は公衆の面前で発揮した。
-
最初のコメントを投稿しよう!