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屋上のそのまた上。
学校の全体が見渡せる。
観月の横に寝転んだ鶴見はそういえば、と。
「ここ、鍵かかってたでしょ」
「…かかってませんでしたよ?」
小首を傾げてしらばっくれる。
「思ってたけど。君、なんだか胡散臭い」
「そんなこと」
「食堂の時、馨に水を掛けさしたのは
君だろ」
腕を引っ張るとこ見たんだ。
「…気のせいですよ。どうして僕が
馨くんに水を掛けさせるんですか」
「あの場から早く逃げたかったから」
「なるほど」
気のない相槌をうつ観月。
「ま、どっちでもいいか。君がどういう人
かなんて」
「そうですね」
「僕は跡継ぎじゃないし」
「なにか?」
鶴見会計が呟くように言ったが、聞こえ
なかったのか観月は聞き返す。
「いや、なにも。君はずっとここに
居る気なの?」
「終了15分前になったら行きますよ」
「…まだ1時間以上残ってるんだけど。
どれだけ図太いの、君」
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