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「ふふ、ビックリした?
都さんのおかげで
こう、誘う時の経験が
生かされたみたいで。」
無邪気に笑う彼。
こんなとこで
生かさんで良い!
『おぉっ!あの笑顔も素敵だっ』
他のテーブルの客がざわつく。
詩呂に手ぇ出したら
ブッ殺すぞ。
「着替えて来いっ!」
こんな格好してたら
いつ襲われるか分からない。
「え、もったいないよ。
折角クラスの子に化粧品とか
してもらったんだもん。」
俺の気持ちなんて
分かってくれやしない。
「お前、エロすぎんだよっ!」
見ろっ!周りの下衆な視線を!
「それは都が、セクシーが
良いって言うから。
取り敢えず今日は、売り上げに
貢献するの!
頼まないなら帰って。」
そう一蹴された俺は
副会長に連れ出されるまで
ずっと睨みを利かせるハメに
なったのだった。
…にしてもあの細い腰
たまんねぇな。
しばらくの間、あの美女は
誰だっ!と騒ぎになったのは
言うまでもない。
(「あん時の俺と、今の俺
どっちが好き?」「今のだ!」)
end
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