I am a lazy 2

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「なぁ、宮田。 花火大会とかって好きか?」 気だるげに書類を片付けている彼に、そう 切り出した。ただ、答えはもう分かって いるようなもので。 「んー…人混み苦手だし、あんま好きじゃ ない」 「だと思った」 彼に気付かれないように溜め息を吐く。 実は明後日に、近くで花火大会がある。 2人で行きたいなぁ…なんて思ってたわけ だが無理そうだ。宮田だもんな。 分かってたけど、行きたかった。 「…会長、どうかした?」 「なんでもない。書類、風紀に出しに 行ってくる」 宮田は人の機微に鈍感だ。というかあまり 興味がないらしい。だから、それ以上追求 してこなかった。 八つ当たりのように扉を強めに閉めて せかせか歩く。 (宮田のアホ) *** 「よ、リア充」 「…恥ずかしいからその呼び方やめて」 八木はにやにやして俺を見る。 会長と付き合うことになってからこの調子 だ。ほんと、勘弁してほしい。 「まさか宮田がなぁ。隅に置けないやつ だぜ。マグロ一本釣りとはなぁ」 「うるさいから。あれ、市井は?」 彼の姿が見えない。八木のお守りがいない なんて大変だ。 「…1年に呼び出されてる」 「あぁ」 なるほど。この微妙なやさぐれ加減は それが原因だったのか。 -
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