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「良いじゃん別に」
会長と2人でまったりするのが好きなんだ。
映画見たり、話したり。俺的には大満足
なんだけど。
「会長はもっと出掛けたいに決まってる
だろ！…もしかして、今日の花火大会も
行かないのか？リア充のくせに」
ん？
「…え、今日花火大会なの？」
「会長から何か言われなかったのかよ」
そういえば。
数日前の会長を思い出す。
『花火大会とかって好きか？』
やっちゃった。
「あぁー…うん。言われたね」
「はい、バカ。どうせ『人混み苦手だし
好きじゃない』とでも答えたんだろ」
「そんで、会長はそれ以上何も言えずに
諦めた、と。おいおい、可哀想だなぁ」
2人ともエスパーかなにかなのかな。
…自分たちのことはからっきしダメな
くせに。俺からは教えてやんないからな。
「学校からバス出てんぞ。6限目終わったら
すぐ迎え行け」
「へ、」
「掃除、代わっといてやるから」
「えぇ。なに急に」
「「返事は！」」
「はい！」
＊＊＊
ついに花火大会当日になっちまったなぁ。
宮田は気付かないままか。別に、こっから
でも見えるけどな。
授業に集中出来ずに、外の景色を眺める。
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