必需品は吉田くん2

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「…今度、俺の家来てみるか」 「え?!良いの?」 「暫く帰ってねぇしな」 「行きたい!俺、吉田の兄弟見てみたかっ たんだ」 いつもの様子を取り戻した彼にホッとした。 「ねぇねぇ、寒いから早く帰ろうよ。 おしるこ食べたい!」 お前が言い出したんだろ、と呆れながらも 彼に振り回されるのはもう慣れている。 「はいはい」 手が繋がっているのに、ぐいぐいと歩くから ポケットから出た。引きづられながら歩く。 外の空気に触れてちょうど良いくらいに すっかりお互いの手は温まっていた。 ~オマケ~ 『今日ね、吉田と初詣行って来たんだよ』 「へぇ。どうだった?」 新年の挨拶にと鈴村からかかってきた電話。 しかしその挨拶は「あけおめ!」の一言で 終わり、あとはだらだらと雑談になった。 話の内容はほとんどが吉田の話で。 『俺が手が寒いって言ったら、手ぇ繋いで ポケットに入れてくれたの。優男だよね! あと、今度家に連れてってくれるらしいん だけど青山も行こうよ』 …さて俺はどっから突っ込めば良いのか。 まぁ、まず。 「ご両親の挨拶は、まず第一印象が大事だ からな。服とか選んでやるからしっかり やれよ」 『…?うん、ありがとう』 (お前ら良い加減もどかしいんだよ!) end
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