それぞれのバレンタイン2

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必需品は吉田くん。 オカン×腐男子 (吉田 護)(鈴村 星斗) 「さすが吉田」 「おおー」 こんもりと吉田の机に山になったプレゼント を見て、俺と鈴村は歓声をあげた。 「慕われてんな」 今日は吉田の誕生日兼バレンタインデー。 顔は怖いが真面目でしっかりものの吉田は 皆の頼れる存在だ。鈴村は「そりゃ、俺の 吉田だもん」と誇った顔。お前はもうちょい 頑張れや。 「鈴村は吉田になにやったんだ」 「んー。まだ何も」 「…いちおう用意はしてあるんだろ?」 不安になる。あの面倒臭がりの鈴村のこと だ。鈴村はフッフッフと怪しげに笑う。 「面倒くさいプレゼント選びをしなくても いい、魔法の言葉があるじゃないか」 *** 「というわけで、プレゼントは俺でーす」 バーン。と段ボールから鈴村はのっそりと 飛び出した。 「…おぉ」 「なにしても良いんですよ」 「じゃあマッサージでもしてもらおうかな」 「よし、任せろ」 (『そんなんただの父の日じゃんか』 『あれ、ほんとだ』) end
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