嘘つきめ

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ー眼下の廊下を通る赤毛の青年。 (あ、髪伸びた。) 「のんちゃん、なに見てんのぉ?」 後ろから声が掛かる。 「…ん、別に。」 適当に誤魔化した。 「あ、そういえば 今日転校生くるんでしょ? のんちゃん平気ぃ?」 1人部屋だった 俺のとこに転校生が 入ることになった。 「…たぶん。」 「面倒くさいと思ったら 無理しちゃダメだよぉ? 俺とか雅貴の部屋に 逃げてきても良いからね!」 「ありがとう。」 夏木の気遣いに感謝する。 チャラい割に友達思いだ。 「のんちゃんて、初等部から この学園なんだねぇ。」 「そう。みえない?」 「うん。全然。」 「ははっ、そっか。」 -
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