おまけ

2/4
前へ
/310ページ
次へ
「やっぱさぁ、動物化って良いよな」 「分かる。尻尾と耳が性感帯とか本当堪らん。猫化が至高」 「いや、犬化で言葉は素直じゃないけど尻尾が気持ちを物語るのも良い」 「おま、星斗…なにそれ最高か」 「そうだろう、春樹」 「いや待て。うさぎ化で万年発情期もなかなか…!」 同志よ…!と二人は固く手を握り合った。そして、あーだこーだとBL談義に花を咲かせる彼らを諦めたように見る、また2人。 「おい、昼間に話しちゃいけない内容になりかけてるぞ。止めてこいよ。彼氏だろ」 「お前こそ行けよ、夫だろ」 そう言い合いながらも、あそこに口を挟むことの恐ろしさを知っているのでどちらも行こうとはしない。保護者のように見守りながら2人は2人で会話を楽しんでいたが、不意に春樹と鈴村がトコトコと近寄ってきた。なんだ、と2人は顔を見合わせる。 「陽介!」「吉田!」 2人は声を揃えて元気良く言った。 「ハロウィンパーティーに出よう!」 *** 「鈴村。お前、イベント好きじゃねぇだろ。なんでまた」 「…仮装で一位になると10日分の公休がもらえるらしくて。あとは萌えの為」 ぐうたらで面倒ごと嫌いな鈴村だが、そのために努力は惜しまないらしい。 -
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

691人が本棚に入れています
本棚に追加