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…
「疲れた!」
彼のその声で、休憩する
ことになった。
目を休めるためにメガネを取る。
目頭を揉んでいると、視線を感じた。
あまりに熱くて、まるで視姦されている
ような。
恐る恐る、ぼんやりとしてしか
見えない彼に問いかける。
「河野…どうかしたか?」
羞恥を顔に出さないように
するのに必死だった。
「…ツボすぎて、俺
どうしたら良いのかわかんない。」
なんのことか、サッパリである。
「委員長…どのくらいで俺の顔見える?
ピント合ったら、ストップって
言ってー。」
「は?」
急に話は変わり、彼の顔がだんだん近づく。
え、まて、ちょっと
近い、近い…ストッ、
「まだ見えないの?」
彼が顔のすぐ近くで笑って
少しくすぐったかった。
そのまま距離がゼロなる。
すぐに、彼は離れていった。
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