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ー生徒会会計、間宮結城の
親衛隊隊長の幸村碧(アオ)は
高等部からこの東雲学園に
入学した。
ツヤツヤした黒髪と
濡れたように輝く大きな瞳。
長い睫毛と華奢なからだを
持つ彼は、生徒会入りも
夢じゃないと思われた。
二年の春から間宮の親衛隊に
入ったというニュースは
学園全体を震撼させ
彼のファンたちはそれはそれは
嘆き悲しんだという…
「おぉー！すごいな碧！」
「あのさぁ、翠。
これはちょっと言い過ぎでしょ。
…しかもなんで転校生くんが
いるのかなぁ？」
「そんなこと無いって。
ほら本人いた方がやりやすいし。
ねぇ、なんで間宮会計の親衛隊に
入ろうとしたんだっけ？」
前髪が長くて、メガネをかけた
この不気味なやつは僕の双子の弟。
ちゃんとしてれば結構似てる。
この頃は生徒会親衛隊の総力を
あげて転校生と共に制裁中。
他人の振りをしている僕らは
3日に1回、校舎の外れにある
人の来ない庭に集まって
話しをするのが日課だった。
「見られたら面倒なの！
えと、あのねー…1年の
春休みのことなんだけど」
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