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「ちなみに俺は神座 龍。
好きなものは谷崎葵。嫌いなものは
谷崎葵に近付くキモい虫たちだ」
高らかに言う、神座龍。大層なお名前で。
お前がキモい。というか聞いてない。
「いや、てかお前さ
俺に勝てると思ってんの?」
さっきっからなんか舐めた態度を
取られてるけど一応不良グループの総長を
やっています。
「あぁ、勿論。負ける勝負はしないし」
この平凡野郎は爽やかな顔をして
言い放った。なんだその自信。
…ムカ。
『ゴラァッ!』
『平凡が調子乗ってんじゃ
ねぇぞっ、ゴラアッ!』
『総長やっちまえっ!』
トップを馬鹿にされたことに外野の
野郎共も殺気立つ。
「…ふーん。いい度胸じゃねぇか」
沸々と怒りが湧いてきた。
俺にだってプライドがあるのだ。
んなヒョロイ手足じゃたかが知れてる。
「…良いねその顔。ぞくぞくする」
目を細めて好戦的に彼は笑った。
「言ってろっ!」
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