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「おい、てめぇ。ちょっと役に立った
からって調子乗ってんじゃねぇぞ。」
「あぁん?前まで死にかけてたくせに
よく言うじゃねえか。感謝を示したら
どうだ、何様俺様菅沢サ、マ。」
(((ひぇぇぇぇぇ!!)))
火花を散らし合う2人を
生徒はヒヤヒヤしなが見守っていた。
最近まで機能していなかった生徒会が
風紀の全面協力によって復活したのは
記憶に新しい。
風紀と生徒会は伝統的に仲が悪いことで
知られていた。
しかし、前代未聞のこの援助により
これからは手を組み支えながらやって
いくのかと思われた…のだが。
「そういやぁこの前、えらい可愛い生徒を
部屋に連れ込んでんのを目撃したんだが
どういうことだ、菅沢風紀委員長?
お前の下半身は万年発情期かこの野郎!」
「そっちこそ人気のない廊下で、すげぇ
美人な生徒とイチャイチャしてたの
巡回中だった奴から報告きてんぞ!
自分のこと棚にあげて何言ってんだ!」
なんだと?!と、お互いまったく譲らない。
顔を見合わせる度に喧嘩が始まるので
こんな風景は日常茶飯事になっていた。
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