譲れない。2

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「おい、てめぇ。ちょっと役に立った からって調子乗ってんじゃねぇぞ。」 「あぁん?前まで死にかけてたくせに よく言うじゃねえか。感謝を示したら どうだ、何様俺様菅沢サ、マ。」 (((ひぇぇぇぇぇ!!))) 火花を散らし合う2人を 生徒はヒヤヒヤしなが見守っていた。 最近まで機能していなかった生徒会が 風紀の全面協力によって復活したのは 記憶に新しい。 風紀と生徒会は伝統的に仲が悪いことで 知られていた。 しかし、前代未聞のこの援助により これからは手を組み支えながらやって いくのかと思われた…のだが。 「そういやぁこの前、えらい可愛い生徒を 部屋に連れ込んでんのを目撃したんだが どういうことだ、菅沢風紀委員長? お前の下半身は万年発情期かこの野郎!」 「そっちこそ人気のない廊下で、すげぇ 美人な生徒とイチャイチャしてたの 巡回中だった奴から報告きてんぞ! 自分のこと棚にあげて何言ってんだ!」 なんだと?!と、お互いまったく譲らない。 顔を見合わせる度に喧嘩が始まるので こんな風景は日常茶飯事になっていた。 -
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