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「穂春!俺たち親友だよな!」
「ははは…そう、だねぇ?」
金髪をした可愛い少年。
彼は人を愛し、愛を求める。
僕が彼と接する中で気付いたのは人の好意
というものの身勝手さだ。
自分が相手に向ける思いを、相手からも
返して欲しいと思う。
僕だって、自分ばっか好きなんじゃないか
と不安になって、彼からの愛の言葉を求め
たりもする。
…でもそれは、はっきり言って
大体の人においては迷惑なこと。
「あ、なぁなぁ!
風紀に史哉って居るだろ?あいつさぁ、
俺が友達になろうって言っても無視する
んだ。酷い奴だよな!カッコいいのに
冷たい目してさ、俺を見るんだ!史哉は
"愛"なんて言葉と無縁そうだから、俺が
教えてやろうとしてんのに。」
(彼に"愛"を教えるって?)
「わぁ、それこそ迷惑だ。」
「なに?!」
「…こっちの話し。」
愛を知らないのは君の方だろう?
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