プロローグに憧れたミニ自己紹介

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 ある日の昼過ぎ、ある門を目指して、雪男が歩いている。  もちろん、雪男ではなく…人だが、眼鏡の奥に光る黒い目もオーラも冷気を纏っている気がするので近寄りたくはない。  『会長逝け会長逝け会長潰す』  何て、物騒なことを呟くと、門の前で立ってた転入生に作り笑いを浮かべた…後、踏んづけられた。  『良い…』  逃げた転入生を見てそう呟いた青年は、まぎれもなく、ここ神宮学園高等部2年花組に在籍する生徒会副会長、黒崎 学(クロサキ ガク)その人だった。  ある日の昼過ぎ、ある部屋で猿が、腰を振っていた。  もちろん、猿ではなく、バカの一つ覚えみたいに腰を振って可愛らしい少年とお楽しみ中の人だ。  『次は誰を喰おうか。』  何て、呟く青年は、まぎれもなく、ここ神宮学園高等部1年花組に在籍する生徒会会長、馬中 鹿糸(マナカ カイト)その人だった。  ある日の昼過ぎ、お世辞にもセンスが良いとは言えない金ピカなイスに腰掛けたマダオがいた。  もちろん、まるでダメなオジサマで、マダオだ。  『天使が来る』  もう頭が逝っちゃってるとしか思えない呟きをして秘書に頭を叩かれたオジサマは、まぎれもなく、ここ神宮学園高等部理事長、神田 修(カンダ オサム)その人だった。    
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