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俺はナルミの元へ駆けつけるべきかどうか迷っていた。
それから二日後のことだった。
また予期せぬ人物から携帯電話にラインが届いた。
入院しているナルミからだった。
それは、元気にしているかという他愛もない挨拶から始まった。
カズ{久しぶり。元気だよ、ナルミは?
元気で!仕事も大分慣れたで}ナルミ
今度東京行くき、案内してよ(^^ゞ}ナルミ
カズ{いいよ
約束で(笑)}ナルミ
カズ、来年の成人式の後、リョータと三人で呑みに行こうや}ナルミ
カズ{おう、分かった
リョータがね、うちの髪を結ってくれるがって。すごいろ?}ナルミ
カズ{リョータすごいな、そんなん出来るん?
リョータね、美容のコンクールとかで一位になったりしちゅうみたいなで。美容師に向いちゅうと思う}ナルミ
カズ{やっぱ、アイツは何処で何しても目立つ奴だな。
カズもその身長と顔の濃さで十分目立っちゅうやんか}ナルミ
カズ{うるさい(笑)
ねぇ、カズ。カズの将来の夢は何なが?}ナルミ
カズ{学校の先生、かなぁ
スゴいやん!カズ、どんな先生になるろうかねぇ}ナルミ
カズの先生姿、見たいな}ナルミ
また成人式に帰ってきたらいっぱい話そうや}ナルミ
カズ{おう、またな!
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