異色

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「吸血鬼だと…?何を言っている!」 「落ち着けよ、お前の器が透けて見えるぞ?」 吸血鬼、アル───そう名乗った少年は軽く微笑み、持っている片手剣を構える この世の物とは思えぬその刀身に眼鏡少年を写し、切っ先を向けた 「そこの分解くんと同意見だ…だが、アンタは止まらねェだろ?」 「……よくご存知で」 「なら一足早く公式戦だ。お前が勝てば二人はご自由に…俺が勝てば学園に着くまでじっとして貰おうか」 「な、何言ってるんですか!?」 眼鏡少年が答えるより早く、九条が喋った いわゆる救援なのだろう だが、無関係な自分に何故手助けを 「気にするな、ちょっと身体を動かせたいだけさ……お前はいいか!?」 「……いいだろう。まずはその場に《立ち止まれ》!!」 「────ッ!!」 九条も、きっとアルも 決闘───そう思うに違いない 正々堂々、真正面からの戦いと思ったのに この男────堂々と破りやがった!!
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