うん。森だね。

8/9

252人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「ああ、能力が影響されるってやつよね? 初めて見た。まさか本当にあったなんて。」 興味深そうにセリア君の翼を凝視するマスター。 あのー そんなに見つめると、セリア君に穴が空きますよ? 「で、空属性って何?」 居心地が悪いのは分かるけど、そんな怖い目で見ないで、セリア君。 イケメンの睨みは怖いんだよ? 「天気を変えるだけの属性だよ。 あ、翼は出し入れ可能だから。」 言った瞬間翼が消えた。 マスター、残念なのは分かりますが、頬を膨らませるのはどうかと… 自分の年を 「何か失礼なこと考えなかった?」 「そ、そんなに訳無いに決まってるじゃないですかー」 今日の格言 美女マスターは怖い。以上! 「そう? じゃあ、スノウちゃんの部屋用意して来るから、ちょっと待っといてね。 あと役所にも行ってくるから。」 マスターが颯爽と退場してくれた御蔭で静かになったマスタールーム改め、書類部屋。 でも、何で役所? 「おい。」 散らばった書類片付けてたら、セリア君が話しかけてきた。 なんか嬉しい。 あれだよ? ずっと敵対視してきた子とある日突然仲良くなった感じ。 「スノウ、解ってるのか? 母さんが役所にいくって言った理由。」 え?何か用事があるんじゃないの? マスターとしての。 「その様子じゃわかってないみたいだな。 母さんはスノウが何も頼んでないのに、部屋を用意すると言った。 それに役所には昨日も行ったんだ。」 じゃあなんで? 「つまり、母さ…」 「ただーいまー!スノウちゃんの戸籍登録してきたわよ。 これでスノウちゃんは晴れて私の娘。」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

252人が本棚に入れています
本棚に追加