うん。ギルドだね。

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「母さん! これ以上瘴気が濃くなったら気絶するだろう!? スノウも一度やめろ!」 言うのが遅いです! もう既にママ幸せそうな顔して逝きかけてますよ!? 「ママー! 帰ってきてください!!」 水晶持ったままだけど、回復魔法いっけー! 全力です! みるみる顔色が良くなるママ。 みるみる熱くなる水晶。 みるみる顔を険しくするお兄ちゃん。 そして、 「凄いわー!」 パリィィィーーン! 「やめろー!」 てへっ? 音はねアレなんですけど、割れてないよ。 ただ形が変わって小さくなっただけだよ。 どっちかというとグシャッだね、これは。 「まさか水晶が圧縮されるなんて… 予想以上ね!」 嬉しそうなママを見てるとこっちも嬉しいよ! これでお兄ちゃんの視線が痛くなかったら完璧なのにね? 「測定不能は同じでも、こんな違いがあるなんて…」 俺以上だと…、みたいな顔されても困りませんが? だってチートだもの! 「それじゃあスノウちゃん。 これから毎日お兄ちゃんと私で特訓してあげるわよ。」 へっ…? 「毎日っすか…?」 「当たり前だ。 こんな力、暴走されたらたまったもんじゃないからな。」 もう! 睨まれるのには慣れましたから! だからそんなに警戒しないでください! 私はお兄ちゃんの復讐の邪魔なんてしませんから! 「こら! セリアはまたそんな顔して! 大丈夫よ。いざという時は私が力づくでも止めてあげるから!」 そんな笑顔で言われたら、断れないじゃないですか!? 「ヒッ…!」 だらしなくガクガク震える私を美形二人が襲う。 そんな私得な感じで特訓スタートしました。 それから5ヶ月間毎朝訓練場から悲鳴が上がったという。 私の悲鳴で目が醒めるなんて誰得!?
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