うん。森だね。

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「よしっ、決めた!」 嫌な予感がする… 「スノウちゃん、セリアと契約しなさい。」 へえー。最強君、セリアっていうんだぁ。 契約? えっと、世界の知識によると、 所謂、同族同士の使い魔契約。 使い魔契約と違って対等な関係、つまり一生のパートナーになるだけ。 契約方法は、お互いが了承してから同性なら魔力交換して握手、異性ならキスで魔力を少量交換する。 ヘっ? 鱚? きす? キス? kiss? 他に契約方法ないの? 因みに契約には、一生の誓いの証でもあるため、キス以上の事なら何でもいい。 クソーーーーー!!!! これは回避できないの!? 「ちょっ、母さん何言ってんだ!?」 やっぱり初なセリア君は、耳まで真っ赤にしてマスターに詰め寄ってるよ。 もしかして、セリア君は一生の誓いの方だと思ってるのかな? 「だって、スノウちゃん強いから、セリアのパートナーになっても大丈夫だろうし。 それに顔見ちゃったんだから、誰かに言いふらさないか監視しないといけないでしょ? それ位しないと、スノウちゃん処刑されちゃうもの。 大丈夫よ。スノウちゃんの親御さんには、私から伝えとくから。」 命とファーストキス… そりゃ、命とるに決まってるでしょ。 二つに一つの選択だよ、マスター。 仕方ないか。 二生分のファーストキスが、好きになった人じゃないっていうのは、さみしいけど… まあ、初恋もまだなんだけどね。 「セリア君がいいなら。 ウチには家族も親族もいませんし。」 あっ、マスターの周りの空気が、重くなった。 セリア君が何ともないのは、親に酷い仕打ちをされたからだと思う。 それか、まだパニクってるか。 「スノウちゃんごめんね。 さあ、セリアはどうするの?」 「えっ、ううぅぅー//。 わ、かかった……/////、やる…///」 反応が可愛いー! 女のウチでも嫉妬しちゃう。 「そう♪ じゃ、お邪魔虫は退散するわね~?」 って、マスター!!? なに満面の笑み浮かべて、出て行こうとしてるんですか!? いきなり二人っきりにしないでくださいーーー ハア、もう…… チートでも普通の女の子なんだから、ドキドキもするよ。 「セリア君、誰も見てないうちに契約しちゃおうか。」 はーずーかーしーー///!!! これ遠回しに、キスしよって言ってるようなものだよ!? 「あ、ぁぁ//」
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