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「そんなことは言ってないだろ?
来てくれたのは嬉しいよ。心配してくれてたんだから。
でもゲームなんかで危険な目にはあってほしくなかった。まぁ......今更言っても始まらないし、此れからについて話すぞ?」
「うん......迷惑かけてごめんね......」
アタシは今にも泣き出しそうだった。でもキヨが頭撫でてくれたから涙を堪えることが出来た。
「じゃあ此れからの事を話すぞ?ユエも帰ってきたから早速海王の宝玉を探しに行こうと思う。
その前に[ディアモール]の街に行って情報収集しようと思うんだけど良いか?」
「うん!大丈夫だよ!!」
キヨが決めたことなら大抵は大丈夫だと思う。だってキヨは本当は頭良いもん!
高校生の頃はテストの順位もビリだったらしいけど、真面目にやれば東京大学にも入れると思うしね!!
「俺達がゲームオーバーにならない為にも早く海王を倒そう。
そうすれば大抵の敵は大丈夫だろうからな。」
そう。キヨの職業のダンジョンマスターだったら倒したモンスターを作成することが出来る。
それって結構凄いよね!?アタシも頑張らないと!!
直ぐにあたし達は宿屋を出てハラユの街から出ていった。
キヨはすごいね。このゲームがおかしくなってるのに少しも動じてない。
キヨが死んじゃうかもしれないのにアタシの心配ばかりしてくれて、いつも守ってくれる。
キヨと一緒ならこのゲームもクリアできるだろうな。
将来の旦那様のためにアタシも頑張らないと!
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