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「えー!!アタシじゃ勝てないよぉー...アタシって、か弱いじゃない?だからキヨが出なよ!?」
何が、か弱いだよ!?男顔負けの腕力してて、色々な格闘技の有段者のくせして...
「そ、そうか?ユエなら優勝出来る気がするんだけどなー?」
出来る気がする。じゃなくて俺よりは優勝出来る可能性は遥かに高いだろぉが!!
「えー!?無理だよぉ?お願いだからキヨが出てよー?」
「いやいや、ユエが...「良いからキヨが出場して?」..俺が出ようかなー!!がんばるわ!!」
昔から自分の気に食わない事あると暴力だもんなー!!そんな殺気立てて拳振り上げんなよ!?
それに出る気なんか無かったのに何故か出る流れになってるし......
「それなら早くした方が良いぞ!?そろそろ締め切りの時間だからな!!
その紙に場所は書いてあるから、行ってみな!?」
出店のおじさんは手を払い早く行くように煽って来る。ユエも俺の手を引っ張りチラシ片手に受付している場所へと向かった。
...だから俺は大会に出る気は無いのにな...ユエはまつりごとが大好きだからもう言っても拒否するのは難しいだろう...
それからユエに引っ張られて街の中を引きずられるように歩いていくと木造の大きな一軒家のような場所にたどり着いた。
その一軒家には【ディアモール~ギルド~】と書かれた看板が屋根にデカデカと掲げられている。
どうやらここがギルドらしいな。
ギルドの入り口前では長テーブルがいくつかありそこには女性が複数人立っている。
あそこが大会の受付っぽい。テーブルにも[大会受付]って書いてあるし。
俺は重い足取りで受付に歩いていく。めんどくせーなー....
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