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「はい。俺達も大会に興味があって出場しました。」
ホントは興味なんか無いけどね。
「そうなんですね。あら?隣の方はキヨマサさんのパーティーの方ですか?」
リムルがユエに視線を向ける。ユエは少し戸惑ったようにリムルにお辞儀した。
「は、はい!キヨがお世話になりました!!アタシは[橘 結愛]って言います!」
普通にフルネーム教えちゃうんだね!どんだけ緊張してるんだよ...リムルも緊張しているユエを見て笑っている。
そりゃあこんなガチガチな様子を見たら笑っちゃうだろうよ。
「ふふっ。私はリムルと申します。今後とも宜しくお願いしますね?
...そろそろ始まるみたいですよ?」
リムルがそう言うと、ロビーの奥からは短髪で赤い髪の男性がやってきた。
見るからに異様なオーラを纏っている。体格も2メートルはあってゴリラのようだ。他の参加者の様な風貌の奴らも赤髪がやって来たことで話をする事をやめた。
「これより予選会場へ移動する!!参加する者は受付で渡したバッチを右手で持って待機してろ!!」
ゴリラのくせに偉そうだなー!まぁ言うことは聞くけどさ。
「キヨ?あまり無理しちゃ駄目だよ?」
「ん?ああ...怪我しないように頑張るよ。」
ユエは心配そうに見つめる。お前のせいでこの大会に出る羽目になったんだけどな!!
「それでは移動する!!会場に着いたら説明するからその場で待機してろよ!!」
赤髪ゴリラがそう言うと俺の視界はブラックアウトした。
次に俺が目を開くと四角い岩で出来たドームの上に立っていた。
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