大会

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「いやいや、大会中はゲームオーバーにならないって説明受けただろ?」 バカなのか?しねぇ!!......とかって言う前に攻撃しろよ。 俺は出刃包丁をいなし、襲ってきた雑魚キャラっぽい奴の顎めがけて拳を振り抜く。 「ひでぶっ!!」 雑魚キャラはあっさりと殴られてぶっ倒れた。 うわ!生ひでぶとかはじめて聞いたわ!! ダメージは820ちょいか?それじゃあまだHPは残ってんだろ。 俺は場外近くまで気を失った雑魚キャラを引き摺って外に放り投げた。 すると雑魚キャラは場外に出たと同時に消えてしまった。きっとロビーに転送されたんだろう。 ボコオオオン!! そんな音がした方を見てみると、さっきの岩男が飛行遊泳を終えて戻って来ていた。 緑力壁を使用してから20秒は時間が経っている。緑力壁って普通に強すぎねぇか? 岩男も気を失ってはいるが、消えてないところを見ると、HPはまだあるんだな。 俺は岩男も場外まで引き摺って行った。 周りを見ると俺含めて後四人。やっぱり白の鎧を着た奴と白バンダナは残ってるな。 すると白鎧は俺の所にやって来た。別に俺をシカトして三人で戦ってれば良いのに...... 「お前がリムルの言っていた幻影の館にいた青年か?」 白鎧は俺の近くに来ると話し掛けてきた。 「多分そうだと思いますよ?」 すると白鎧は面白そうに笑う。なんだこの人をバカにしたような笑い方は。 「はっはっはっ!!やはりそうか!!リムルがロビーで話し掛けてきたのと、戦っている姿を見て確信したよ!!魔王持ちなんだってね?戦うのが楽しみだ! 俺はリムルと同じチームのガゼルだ。今後とも宜しくな。」 白鎧はそう言うと雰囲気が変わり、さっきまでは両刃の剣1つだったのに同じような剣をもう1つ持った。 「すぐにヤられないでくれよ!?」 ガゼルは俺に二つの剣先を向けて突進してきた。 そろそろ負けても良いか?ガゼルって人と本気でヤり合うのは骨が折りそうだし......勝ったら勝ったで後々注目されそうだしな。
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