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「私は…織田家での勝家の地位を上げるため、猿に対抗するため、嫁ぎました」
「それは…承知しておりますが…」
何故、今になってそんなことを言うのか、勝家には理解できなかった。
勝家は少しばかり、おつむが弱いのだ。
「それなのに何故、猿の所に行かなければならないのですか?」
勝家は「あ、確かに」と思ったが
「そんなのもわからないの!?馬鹿なの!?」そう言われると思うと、口にはできなかった。
勝家は少しばかり、自尊心が高いのだ。
「少し…暑くなってきましたな、天守も時間の問題かと」
そんなこと、市にもわかっている。
勝家は少しばかり、話をそらすのが下手なのだ。
「そうですね…。…兄様も…こんな気持ちだったのでしょうか…」
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