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1552年
市は川の近くの野原に花を摘みにきていた。
病で今にも三途の川を渡りそうな父:信秀にあげるのだという。
傍には柴田勝家が控えていた
何故、勝家が着いていているかと言うと、市の守役を脅して代わってもらったからだ。
勝家は数年前に幼い市に一目惚れして、信秀に媚びを売りに売りまくっていたのだが、あと幾日もすればその努力も無駄になるだろう。
未だに信秀からは「市を頼む」等という話はない。
「勝家見て、この花綺麗!」
勝家は市の花のような笑顔がたまらなく好きだ。
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