恋人は吸血鬼

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もう先生戻って来ちゃったのかと思って見ると、そこに居たのは広瀬先輩だった。 「ひ、広瀬先ぱ…っ」 「宮崎…。怪我したの?」 「あ、ちょっと血ぃ出ただけで…。広瀬先輩は?」 「俺は何か熱っぽくて…。先生いないの?」 「はい。あ、体温計……」 「ありがと」 渡す時に手が触れ合い、思わずビクッと反応してしまった。カシャンと音を立てて体温計が床に落ちる。 「……まだ俺のこと意識してくれてんだ?」
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