恋人は吸血鬼

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「か、母さんヤバい…!今そこで変な男が……っ」 母親が居るであろうリビングに入り、俺は固まった。 何故なら、リビングのテーブルでさっきの吸血鬼野郎が黙々とカレーを食していたからだ。しかも、俺の母親と向かい合って。 「ぎゃーーーーっ!!?」 「ちょっと健一、帰って早々うるさいわよ。そりゃ、ご飯先に食べたのは悪かったけど」 「んな事どうでもいいわ!!ちょ、母さん!こ、こ、こ、この男っ……!」 震える指先で吸血鬼野郎を示すと、母親にその指を叩き落とされた。
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