恋人は吸血鬼

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「人様に指さすんじゃないよ!彼ね、さっきそこで行き倒れてたのを私が拾ってあげたの」 母さんはウットリとした様子で吸血鬼野郎を見つめている。目がハートになっている。 そこで俺は、改めて吸血鬼野郎を見た。しまった、母さんの大好きなイケメンだ……! て言うか、だからって普通拾ってカレーを振る舞うか!?また今日のメニューもカレーだし! しかも、行き倒れって何?さっきそこで女にかぶり付いてたじゃんコイツ! 「いやぁ、美人で優しいお母さんを持って幸せだね健一くんは」 吸血鬼野郎が爽やかな笑みを浮かべて言った。何なのコイツ!
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