恋人は吸血鬼

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いいから早く帰ってくれ。 「人間にも好き嫌いがあるだろう?吸血鬼も同じで、自分に合った血液じゃないと腹が満たされないんだ。 僕はありとあらゆるご婦人の血を吸ってみたが、どうにも駄目なんだ。さっきの女性も駄目だったよ」 頭大丈夫かコイツ。救急車呼んだろか。 「そこでだ。僕に合う血液は、ひょっとしたら男のものなのかもしれない……」 うん?そうなの?じゃあ勝手に男の血ぃ吸ってりゃいいじゃん。 あれ?何でそんなジッと俺のこと見てんの?あれ、何かベッドから立ち上がってこっち来たぞ。
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