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部屋の隅で、一人膝を抱えた
空を眺めるだけ
なにもしない
晴れない心
滴るは雨…
それはおかしなことじゃない
あの広大な空だってときに大きな黒い黒いモヤモヤを抱え辺りを暗くし涙を流す
恥じる必要などない
それなら燃えるような眩しい光を作れ
あの偉大なる太陽のようなすべてを照らし出す力の源を作れ
恐れるものなど必要ない
やがては今までのことすべてが輝きだす人生としろ
あの誰もを上を向かせる虹のような存在となれ
やがては雨はやむだろう
その雨を凍らせるな
積もってしまうと災いの元だ
その光を消すな
それがなきゃ何も見えなくなる
その輝きを忘れるな
他人がどう言おうが自分の心には嘘などない
………
奇麗事だろ
なんて
馬鹿にする余裕があんなら立ち上がって薄暗い部屋なんかから飛び出せよ
結局俺は
空を眺めたまま
なにもしない
わずかな木漏れ日
心には時雨
ただ今は気付けないだけ
まだ僕の心は空っぽだ…
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