1章~はじまり~

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真実は部活があまり好きではないが、佐野先輩に会うために行っていると言っても過言ではない。 家に着くと、手を洗い、ソファーに倒れ込んだ。 お母さんは夕飯の用意をしているが、真実はお構いなしに目をつぶった。 頭に浮かぶのは先輩のこと。 ちょっとキモいが、真実は佐野先輩に話しかけてもらったことをはっきりと覚えている。 今日だって、試合の記録のしかたを少し教えてもらった。 気づくと母が、 『真実、ご飯できたよ、いい加減起きなさい』 と起こしていた。 いつの間にか寝てしまったみたいだ。 まだ眠かったが、夕飯を食べるためにテーブルの席についた。 『いただきます』 真実はダルそうに言い、夕飯のハンバーグを食べ始めた。 『ごちそうさま』 真実は開始10分程度で、食べ終わった。 少し残したが、真実は早食いである。
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