仮初めの輪廻

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夜が冷めて逝く 貴方との刻もまた 儚い夢でした あぁ 私は一人 夢と現の狭間に 虚しい花を咲かす 刻を泊めて 抱き締めて もう離さないと 私に誓って欲しかった 仮初めでも構わないから 夜がまた巡り 貴方との刻もまた 同じ場面を繰り返す あぁ 私は一人 温もりだけを求めて 貴方の影にすがるの 刻を泊めて 抱き締めて 今日は違う顔で 私に夢を覗かせて 仮初めでも気付かないくらい 激しく たゆやかに なにもかも 粉々に切り裂い 刻を泊めて 抱き締めて もう離さないと 私に誓って欲しかった 仮初めでも構わないから
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