ひとときの安堵

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友明はシャッターの前まで来るとおもむろにシャッターを叩いた。 厚いシャッターなのだろうか、鈍い音が響いた。 「誰かいないか!あけてくれよ!」 友明がシャッターを叩く度に、Yシャツから出た筋肉質な二の腕が盛り上がる。 「無駄だよ」 直人はシャッターを開ける方法を説明した。 「本当にそれで開くのか?」 友明が疑いの眼差しで直人を見つめた。 「多分ね間違いないはずだ……」 「まあ、お前の言うことなら間違いないだろう……あと三人か」 三人は無言で扉を見つめた。 無造作に集められた。直人はそう思っていた。 だがそれは違う。 無造作に集められて知り合いばかりが集まる可能性は0に等しい。 おそらく計画的に集められたに違いない。 それならば残り三人が誰か想像がついた。 鈍い音が響いた。四人目の登場だ。
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