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「何のサプライズだよ?誕生日か?誰かの誕生日でもないし、特別な日でもないだろう」友明が言う。
確かに友明の言うとおりだった。
ここにいる四人の誕生日はまだ先だ。
直人は扉に視線を移した。
もし、仮に残りの扉から出てくるであろう二人が、直人の知る人物だったとしても、誕生日はまだ先だ。
大体、誕生日のサプライズという考え方自体に無理がある。
これだけ大掛かりな施設だ。相当金がかかってるに違いない。
サプライズで用意する。誰かに出来るだろうか。
一人だけ出来るであろう人物はいる。
明恵だ。
彼女の両親は金持ちだ。
直人は頭を振った。馬鹿馬鹿しい。
何者かに拉致されたと考えるのが正解だろう。
「とにかく、残り二人が来るのを待とう。話はそれからだ」
直人は言った。
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