シャッター

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「涼子は慎重に行動するべきだって言いたかったんだよ。そうだろ涼子?」 直人は言って涼子を見た。 涼子はうなづいた。 「友明だって涼子の性格知ってるだろ?そんなにまくし立てるように言ったら反論出来ないよ」 「それは……ごめん言いすぎた」 友明は涼子に謝り壁際に下がる。 「とりあえずこの部屋を徹底的に調べる。何も見つからなかったら、操作盤を操作してシャッターを開ける。それでどう?」 直人は言って五人を見た。 それぞれがうなづき、部屋の四方に散らばる。扉、部屋のすみ、壁などを調べていくが何かが見つかることはなかった。 再び操作盤の前に集まった五人は、それぞれの腕に付いている端末を操作盤の穴に差し込んだ。 赤いランプが点灯した。 お互い顔を合わせうなづく。 スイッチに手を置いた。 「よし押そう」 直人の相槌と共に、スイッチを押した。 六つの赤いランプが緑に変わる。 鈍い音と共に長方形の操作盤が振動する。 操作盤の左上部から板のような物がせり出して来た。 ゆっくりとせり出した板はやがて全貌を露わにした。 それと共に操作盤の振動も止まった。
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