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長方形の物体で、電源のような物は見当たらない。
静まり返った操作盤が、この状況を一層不気味に感じさせた。
上部に赤いスイッチが並んでいる。
横に並んだスイッチは6つあった。
それぞれのスイッチの下に、何かを差し込む穴が開いている。
「これでシャッターを開けるのかな?」
明恵が覗き込む。
「多分ね」
直人は答え、軽くスイッチに触れてみた。
触っていいものだろうか?
他に出口がない以上、この操作盤を何とかする以外方法はない。
直人は意を決してスイッチを押し込んだ。
何も起こらない。
別のスイッチを押してみるが、反応はなかった。
「開かないね」
明恵が不安気に言う。
押す順番でもあるのだろうか。
直人はスイッチの下の穴を覗き込んだ。
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